どうも、さげ子です。
2017年私は子宮頸がんの検査に引っかかり、入院しました。
子宮頸がんの事について、実体験をもとにまとめてみました。
子宮頸がん検査を受けたきっかけ
結婚して5年。
借金も完済し、周囲の声もあり、夫婦ともども子供が欲しいと思っていました。
我が家は回数が少なく、お互い仕事をしていることもあり、なかなかタイミングが合わせられません。その上、私は生理不順…(-_-;)そういえばオリモノも多かった。
40日~70日の間でランダムに生理が来ていて、タイミングがいつなのか、そもそも排卵しているかどうかも微妙でした。そこで訪れたのが、職場の近くのレディースクリニック。
”血液検査と一緒に、子宮頸がん検査もしておこう”と先生が提案してくれました。
「今日クーポン持ってないよね?」
子宮頸がん検診は想定していなかったので、もちろん、持っていませんでした。
「じゃぁ、持ってることにしておくね。赤ちゃんができる前に、きちんと検査しておこうね。」
この先生の所に行かなかったら、今も放置していたままだったかもしれない。そう思うと感謝してもしきれません…。
※子宮頸がん検診は2年に1回、自治体からのクーポンが送られてきます。このクーポンを持っていると検診費が無料もしくは割安になります。未受診の方はぜひこの制度を利用してみてください。
子宮頸がん検診って?
子宮頸がん検診ですが、初回で行うのは問診・視診・細胞診です。
視診・細胞診は内診台に上がって膣鏡にて子宮頚部の状態をみて(視診)、ブラシやへらで細胞をこすって採取(細胞診)します。細胞診そのものの痛みはありませんが、器具が挿入される際にやや痛みがありました。
私の場合、妊娠希望だったため今後の方針の説明があり、診察は終了。
検診結果は約2週間後と言われたので2週間後に予約を取って帰宅しました。
子宮頸がん検診の検査結果
細胞診の結果と、今後の妊活の方針についての話があると思っていました。
診察室に入ると
「子宮頸がんの結果が出ました。 ASC-Hというもので、さげ子さんはこのクラスです。 危なっかしい細胞があるので、再検査が必要です。
この病院では再検査は出来ないので紹介状を書きますね。」
自分は癌なのかと思い込んでしまい、頭がパニックで、何も質問できませんでした。
とりあえず、近所の総合病院への紹介状を書いてもらい帰宅しましたが、気が気ではありませんでした。しかし、帰宅してから調べてみた所、出産後等にもなる人が多いそうです。さらに多くの方が経過観察で済むんだとか。私の姉も再検査をしましたが、経過が悪くないので経過観察で済んだそう。なので、そこまで大ごとでもないようです。
でも、精密検査といわれるとドキッとしますよね(;・∀・)
子宮頸がんの検査結果と見方について
ベセスダシステムの必要性 | 子宮がん検査 | MBL 婦人科細胞診(株式会社医学生物学研究所様より引用)
■細胞診のクラス分類
- クラス1(陰性) 正常
- クラス2(陰性) 炎症はあるが正常細胞
- クラス3a(偽陽性) 軽度~中度の異形成細胞がある
- クラス3b(偽陽性) 高度の異形成細胞がある
- クラス4(陽性) 上皮内がんを想定する
- クラス5(陽性) 浸透がんを想定する
- NILM(クラス1・2) =正常な細胞のみ。
- ASC-US(クラス2・3a)=異形成と言い切れないが細胞に変化あり。HPV検査「陽性」ならコルポ診、生検。
- ASC-H(クラス3a・3b)=高度な細胞異型の可能性があるが確定できない。コルポ診、生検要。
- LSIL(クラス3a)=HPV感染や軽度異形成と考えられる。コルポ診、生検要。
- HSIL(クラス3a・3b・4)=中等度異形成・高度異形成・上皮内癌と考えられる。コルポ診、生検要。
- SCC(クラス4・5)=明らかな扁平上皮がんと考えられる。コルポ診、生検要。
ここで注意してほしいのが、クラスであってステージではないこと。
ステージ4と聞くと取り返しがつかない!と思ってしまいがちですが、ステージではなくクラス(=細胞が癌に変異していく段階)です。
実際、ASC-Hの癌の可能性ってどれくらい?
私の検査結果はASC-H。
このアルファベットの並びに、謎の恐ろしさを覚えていました。何故なら自分がどういう状況なのか、全然わからなっかたのです。
上記のベセダシステムを参照するとクラスⅢa~Ⅲbに該当するため、精密検査であるコルポスコープ診と組織診が必要となります。この精密検査で、変異している細胞がガン化しているのかどうかを判断し、その後の処置を進めていくのです。
ASC-Hの場合は、大した事ないランクの異形成っぽいけど、上皮内癌の可能性も捨てきれない…だからもっと詳しい検査を受けて!
そんな中途半端な、とても優柔不断な回答です。
自分で調べていると異形成というのが何なのか全く分かりませんでしたが
どうやら普通の細胞ではない細胞らしく、どうやら炎症等によって変異していまっている細胞のようです。
しかし、異形成細胞はガンに発芽するかもしれない種です。
軽度・中度・高度と分類されますが、軽度・中度異形成の場合は発芽の可能性が少ないので経過観察になる事が多く、高度異形成はその名の通り発芽する可能性が高いので手術で切除する方針になる事が多いです。
この診断がでた場合、精密検査をしないと今後の方針が分かりかねますので、ASC-Hで検索されてたどり着いた皆さんは必ず精密検査を受けてくださいね!
【参考記事:精密検査と異形成についての詳細】
結論、ASC-Hの場合は
ガン化している可能性は極めて低いといえます。
万が一、ガン化していても早期発見段階です。
ただ、異形成の段階や範囲によっては手術が必要になってきますので、精密検査の結果が出るまでは覚悟しておいた方がいいでしょう。
【参考記事①:高度異形成で円錐切除を行った体験談】
【参考記事②:円錐切除、術後の生活】
子宮頸がんの原因
子宮頸がんの原因はHPVウイルスなのですが、このウイルスは性交渉によって感染します。
ウイルス自体がとても弱いので
普通の健康な人なら自分の免疫力で排除出来るのですがストレスや体調不良で免疫力が弱まると細胞が癌へと変成していきます。
また、不特定多数の相手と性行為を行う事で感染は受けやすいですが、たった1人と行為を行っても感染しますので、罹患したからと言ってやりまくっているわけではありません。
事実、私もたくさんの人と付き合ったわけではなかったのですが、罹患していましました。
喫煙も原因になるので、私の場合はストレス+喫煙で さらに進行を早めてしまったようです。
異形成の疑いがありと言われてもウイルス自体が弱いため、最初の検診でひっかかっても再検査の時は程度が軽くなっている事も多いんだとか。
周囲に色々と聞いてみた所、子宮頸がんの検査に引っかかる人は結構いるみたいです。
ただ前述でも記載し通り、経過観察のままで大丈夫な方がむしろ多いので、再検査が必要になったからと言って落ち込まないようにしてくださいね。
子宮頸がん検診まとめ!
- クーポンもしくは無料検診対象時には必ず検診へ行こう!
- 検査結果はあくまでクラス。ガン化しているケースはまれ
- 精密検査は必ず受けよう!
- 子宮頸がんの原因はHPVウイルス。通常自己免疫で排除できるが、喫煙やストレスが原因で細胞が変異してしまうので注意!
次回は再検査について書きます。