どうもさげ子です。
少し前に新人研修についての記事を書きました。
【参考記事】
新人研修を行う時、新人さんの頭にグングン知識が入っていく教え方があります。
今回は、その教え方のコツを記事にしていきたいと思います。
- 研修とはインプット・アウトプットの繰り返し
- 話の骨組みを最初に構築しておく
- 研修を行う際は新人さんを必ず”見る”
- 小学生でも理解できる解説で難しい業務を身近な業務に!
- 様々な角度から話を切り出す
- 新人研修まとめ!
研修とはインプット・アウトプットの繰り返し
業務を行うにあたり
まず知識を習得(インプット)し
現場に出た際にその知識を活用します。(アウトプット)
このインプット・アウトプットの繰り返しが非常に重要になってきます。
後述では、インプット・アウトプットの上手な活用例を紹介します。
重要ポイントは強調して話す
仕事をする上で、重要なキーワードってありますよね。
研修中は、学校の授業のようにホワイトボードを使うことはあまり無いので
研修トレーナーの話し方が一番のポイントになってきます。
新人さんの頭にスムーズにキーワード、キーポイントを導入するためには、重要なことを強調して話す必要があります。
では、具体的にどういう風に協調をするのが効率的なのかを述べていきます。
キーワードをゆっくり大きく述べる
”徳川家康が江戸幕府を開きました。”
という文章の中で、”徳川家康”のワードを刷り込ませたいとします。
普通に言うと徳川家康がキーワードなのか江戸幕府がキーワードなのか、わかりませんね。なので
”とーくーがーわーいーえーやーすが江戸幕府を開きました。”
これくらいのイメージで伝えます。
キーワードを話の最後に持ってくる
上記の例を引用します。
”ついに江戸幕府が開かれました。幕府を開いたのは徳川家康です。”
後ろに持ってくるだけで聞き手側が受けるイメージが全然違います。
繰り返す
”ついに江戸幕府が開かれました。徳川家康です。そう、徳川家康です。”
頭に残りますね。
ここまでがインプットのテクニック。次はアウトプットです。
新人さんに言わせる
上記の3例を交えると”徳川家康”というキーワードが嫌でも頭に残っていると思います。
数分後でもいいですし、数時間後でもいいです。
「江戸幕府を開いたのは誰でしょう?」
というキーワードを引き出すクイズや問題を出しましょう。
応えられればアウトプット成功です。
研修項目が多い現場の場合、このインプット・アウトプットの概念はとても大きな役割を果たしますので、ぜひ活用しましょう。
話の骨組みを最初に構築しておく
物事において、手段の前には必ず目的があります。
手段のみを教えるというトレーナーさんも多いです。マンツーマンならこれでも問題ないでしょう。
しかし、少なからずいるのです。
「何でこれをしなきゃいけないんですか?」と疑問をもつ新人たちが。
少数派ではありますが、目的を知ってこそ業務に順応する新人さんもいるので、集団研修時は、目的から導入していきます。
また、未熟な研修トレーナーの場合は目的が何なのか分からないまま、手段のみ教えてしまい、この「何で?」の質問に答えきれず新人さんの信望を得られないケースもしばしばみてきました。
なので、最初に自分から先回りをするという目的もあります。
簡単に目的を伝えるだけで、新人さんの「なんで?」という質問がグッと減ります。
例えば、”洗濯物をたたみなさい”じゃなくて
”整理整頓できて家がきれいになるから洗濯物をたたみましょう”
という感じです。
ただし、目的部分はあくまで補足なので
必ず手段を強調するように話すことが大事です。
また、業務内容が複雑になっていくにあたり
1→2→3→4の順番で教えるのがベストなのに、
先に4教えて2教えて…新人さんが軽く混乱した、というケースもとても多いです。
こういう場合は、その研修項目で使うキーワードをすべてリストアップします。
そして教えやすい順番に並べ替えていくと自然と研修の骨組みが出来上がります。
例えばブログ収益化という研修項目があったとして、皆さん自身で簡単に解説をしてみてください。
研修を行う際は新人さんを必ず”見る”
研修中は、できるだけ新人さんのすべてを注視してください。
- 要点を把握したメモが取れているか
- そのメモは確認しやすいのか(カラーペンを使いすぎたりしていないか)
- インデックス等は使いこなせているのか
- 研修トレーナーに聞きにくそうな雰囲気はないか
など。
集団研修時はある一定の水準での教育になってきますが、少人数の研修時は必ずメモ等を確認するようにしましょう。
間違った内容をメモしている、使えないメモの取り方をしている場合は改善が必要です。
改善策としては、お手本を見せること。
インデックスの使い方や、ペンの色分けの仕方をアドバイスしてあげてください。
小学生でも理解できる解説で難しい業務を身近な業務に!
これはマニュアルをそっくりそのまま伝えているだけでは、まだまだ頭に入りにくい状態です。
あなた自身が自分なりにかみ砕いた言葉で伝えるのがベスト。
例えばクーリングオフという制度がありますが、ウィキペディアでの解説はコレです。
”消費者が自宅などに不意の訪問を受けて勧誘されるなど、自らの意思がはっきりしないままに契約の申し込みをしてしまうことがあるため、消費者が頭を冷やし再考する機会を与えるために導入された制度。一定の期間内であれば違約金などの請求・説明要求を受けることなく、一方的な意思表示のみで申し込みの撤回や契約の解除ができる”
こんな事、口頭で言われてもわからないですよね^^;
これを研修用にかみ砕くと
”突然家に美顔器の販売員来たら追い返せます?
中には追い返せない人もいて、そのまま商品を購入するっていうケースもある。
クーリングオフはそういった、お客さんが冷静に契約できない状態での強引な契約締結を無効にすることができる制度です。”
様々な角度から話を切り出す
例えば、顧客側と企業側だと考えや見えてくる内容が違ってきます。
人によりますが、多くの新人さんは入社当初は顧客側目線です。
しかし、研修トレーナーさんは企業側目線で話します。
研修が進むにつれ、新人さんは顧客側から企業側目線へ移り変わっていくはずです。
しかし、研修開始から終了までトレーナーの話の核を掴み切れないまま…という事も少なからず存在するのです。
なので、新人さんの習得が良くない場合は、必ず複数の視点から解説をしてみてください。そしてだんだん視点をずらしていきます。
先ほどのクーリングオフの話もそうです。導入当初は顧客側目線で、あくまで新人さんが想像しやすいシチュエーションでの話をしています。
さらにこれを企業側に目線を変えさせる手段としては
”私たちは企業の一員として、お客さんが被害にあってしまった場合どうすればいいですか?”
等の問いかけでワンクッション置くと、より頭に入りやすいですし、自分で考えることによって頭の体操にもなります。
新人研修まとめ!
- インプット・アウトプットの反復
- キーワードは強調する
- いろんな視点から業務を見ることが大事
- 研修しっぱなしはNG!
多くの場合、新人が育たない職場というのは研修が下手です。
でも下手なら下手なりに、何度も反復すればいいだけの話。
研修トレーナーは新人さんと一緒に育っていくのですから。