どうもさげ子です。
こんな悠長にブログ更新している場合でもないのですが、眠れない&今回の震災に無関係な方にも防災準備をしていただきたいので、自分の中も頭の整理のためにも更新します。
W杯でお祭り状態の脳内に戦慄…大阪北部で体験した震度6弱の地震
地震が起こった時、筆者は何をしていたかというと
寝ていました。
だって前日W杯が面白すぎて朝方まで起きていたので…って言い訳にならないか。旦那様もお休みだったので2人で寝ていました。
熟睡しているときに、突然の大きな揺れ。
気付いたら、寝ていたはずの私は、旦那様に抱き着いて叫んでいました。横になっていて揺れを感じたのが大きかったせいか、本能的なものかは分かりませんが、身の危険を感じました。
しかも、我が家は木造2階建てアパートの1階部分。普通に生活していても、上階の住人の生活騒音がかなり聞こえるので壁も薄い。熊本地震で、同じようなアパートの1階部分が押しつぶされていた光景が頭に浮かび、これ以上の揺れが来たら「マジで倒壊するかも」と感じたので、貴重品だけ持って寝巻のまま外へ出ました。
そうすると、スピーカーから警告アナウンスが流れていて、近隣住民の方も様子を見にきたのか、動揺しているのか、屋外へ一旦出られている方が多くいました。
大阪府で生活を始めて14年…このような光景は初めてです。
崩れた大阪神話と低い防災意識
今まで大阪で暮らしてきて、自然災害で身の危険を感じたのは0です。
筆者の勝手な考えですが、大阪府というのは都市部に位置し利便性が高く、かつ「自然災害から守られている地域」という感覚があったのも事実。
地形の為か、はたまた運が良かっただけなのか、ゲリラ豪雨の警報が出てもさほど影響はなく、台風が来ても一過性で、次の日にはカラッと晴れるような地域でした。
なので、危機感はゼロです。
勿論、のほほんと暮らしてきましたので、防災セット等を備えているわけでもなく、急いで防災道具や備蓄可能な食料品をそろえなければなりませんでした。そして、それは筆者だけでなく、大阪に住まうたくさんの方々が身をもって思い知らされる事になったと思います。
特に、筆者の住まう北摂地域は南海トラフ地震が起こっても津波が到達しない地域なので、”比較的安全”という中途半端な安心感があるので、防災意識はほかの地域よりさらに低い気もします。
北摂を震源地として震度6弱を記録した”大阪北部地震”が起こったことで、私のように初めて危機感を覚えた人も少なくないと思います。
地震が起こって何が起こったか?
筆者は豊中住まい。豊中でもかなり北部で、箕面と隣り合わせの地域です。豊中市の観測震度は5強と公表されましたが、箕面に近いこともあり、震度6に近かったように思います。
落ちたり倒れたりするものもほとんどなかったので、奇跡的に損壊物もありませんでした。しかし、困ったことが何個か起こりました。
- 交通網の麻痺(電車停止・信号停止)
- ライフラインの停止
- 物資の不足
- 建造物の崩壊
- 水道管の破裂
まず身に直面したのが、停電とガスの供給停止。(豊中市はすぐに復旧しました。高槻・茨木では復旧まで10日ほどかかるようです…)そして、電車の運航見合わせ…しかもいつ再開するのか目途が立ちません。それが原因で地震直後に身内を迎えに行ったのですが、信号が機能していません…しかも渋滞だらけ、通行止めだらけで軽いパニック状態です。
とある大学のキャンパスでは、建物に亀裂が入ったり、上から崩落したような形跡があったり…また万博周辺では、水道管が破裂していて通行止めになっている道路もありました。
お昼過ぎにスーパーに行くと、ミネラルウォーターとインスタント食品は売り切れ状態。特にミネラルウォーターはどこに行っても売り切れ。北摂地域で購入は困難を極めました。(筆者は兵庫県まで走り、何とかミネラルウォーターを購入しました。)
大型スーパーのイオンがお休みだったので、他のスーパーに顧客が集中したことも原因です。
しかし、何よりも怖かったのは「交通事故」
前述のとおり、渋滞だらけでした。
電車が止まれば自分の交通手段として自家用車を使用する人が増えますし、タクシーもフル稼働、しかも信号も機能停止、あらゆる所で通行止めが発生しているわけですから…いつもは40分程度で走行可能な距離を走るのに2時間かかりました。
そうなると、イライラ運転が増えてきます。
地震発生直後はクラクションの音や怒号は当たり前のように飛び交っていましたし、さらには追い越し禁止の場所で追い越したり、大きい道路で逆走している車がいたりと、混沌としていました。
警察も何回か出動していたので、交通事故もあちらこちらで発生していたのではないしょうか。地震で命が助かっても、交通事故で命を落としてしまっては意味がありません。
災害対策のためにやるべきことは?
地震が起こってしまったら、私たちが生き残るためにやるべきことを行いましょう。
Twitterやネットの情報をもとに筆者が行ったことは
- ハザードマップ(地震防災マップ)の確認
- 防災用品の準備
- 生活用水の確保
- 常備薬の準備
- スマホ・タブレット・モバイルバッテリーの充電
- 現金の確保
以上の6つ。
どういう風に行ったのか、1つずつ詳しく解説します。
ハザードマップ(地震防災マップ)の確認
震災が起こった時に大事なことは、自分の安全を第一優先にすること。
つまり避難することに集中する、そのイメージを持っておくことが重要です。
我が家の場合、予めどこに避難するか話し合い、4つの決まり事を作りました。
- 家族の事を信じ、まずは自分の避難に集中すること
- 避難前・避難中は絶対に電話はしないし、出ない(回線混雑・周囲への状況把握が散漫になるため)
- 避難が完了次第、LINEかメールで自分の安全を知らせる
- ”iPhoneを探す”等のGPSはオンにしておく
私たち夫婦の間で、電話使用は本当の緊急事態のみ(生き埋めや身動きがとれない等)に使用する事にしました。避難中は電線が落ちてきたり、建物が倒壊することもあるので、スマホや通話は安全を確保してからにしておくといいと思います。
なので、被災地外の方も震災直後に連絡するのではなく、少し時間がたってから連絡をしたほうが賢明です。
防災用品の準備
とりあえず、3日間の食料と水を準備しました。
といっても、北摂周辺ではなかなか手が入りづらいかもしれません。とりあえず飲料水は必須なので、水やお茶・スポーツドリンクでもいいので確保しておくといいです。
生活用水の確保
これはTwitterで知ったのですが、トイレ用排水等を賄うための生活用水を確保します。
これは、水道が出るうちにバスタブに水を溜めておくだけでOKです。
常備薬の準備
避難生活はストレスが溜まり、体調を崩しやすくなります。それを想定して最低限の常備薬は準備しておきましょう。
スマホ・タブレット・モバイルバッテリーの充電
通信手段がなくなる=周囲から孤立してしまう可能性が高くなります!
スマホ・タブレットはこまめに充電を行い、電池消費をしないように心がけましょう。またモバイルバッテリーを便利なので、1家に1台は用意しておくことをお勧めします。
現金の確保
電気系統が使えなくなった際に、クレジットカードや電子マネーを使えなくなるかもしれません。震災後に銀行に行っても、現金を引き出せる保証はどこにもありませんから…筆者はほぼWAON決済で現金を持ち合わせない主義のため、危機感を感じ、地震後すぐに銀行に行きました。
結果、正解でした。WAONが利用できるイオン系列のお店が閉店していたため、現金決済のみのスーパーで食料品を買い込みました。レジに並んでいると、結構買い込んでいる方で現金が足りずに商品を戻している方が多かったので、2万円程度の現金は必要かと考えます。
日頃、現金を持ち歩かない方は、震災の予兆がある場合はなるべく早く現金を引き出しましょう。
豊中市の現在と筆者が伝えたいこと
大阪モノレールが動いていない、車が混雑している以外はほぼ平常通りです。
ライフラインも断絶することなく、いつも通りの生活に戻りつつあります…が、昨晩~今朝までで4回揺れを体感しましたので、まだまだ落ち着いて眠れない状態です。
実際に強い揺れを体感して思うことは、テレビでは分からない辛さがあるということ。眠りにつくのがとても怖いですし、余震が起こると手が震えます。何より「いつが終わりなのか。それとも、これが始まりなのか分からない」のが一番怖いのです。
また震度6弱で都市機能が麻痺したことから、震度7クラスのさらに強い地震が起こればどうなるのか…どんなパンデミックが起こるのか、想像するだけでとても恐ろしいのです。噂によると、地層のズレから淀川に滝が出来て梅田が沈むなんて情報もあるようです。
そんな中で、一人ひとりが万が一に備える事で、ひとつでも多くの命が助かるのではないかと思います。イメージするだけでも全然違うので、冷静な時に、震災時のシミュレーション・イメージトレーニングを行うことで一つでも危険を抑えておきましょう。